
3か月ほど前、体調を崩し入院していた友人が退院しました。
入院期間中はもちろん病院食しか食べられないので、食事が好きな友人からしたら半強制の食事制限状態です。
そして友人は3週間の入院で5kg痩せました。
退院直後は入院が最高のダイエットだ!と豪語していた友人は、、、
2か月後には入院前より太ってしまいました。
なぜ?このような事が起こるのでしょうか?

結論からいうと、入院中でほとんど身体を動かさずに痩せられる理由は食事です。
あたり前ですが病院食と同じようなものを家で食べれば同じように痩せることができます。
少数ですが入院して太ってしまった。という原因の多くは間食。
これは、普段の生活でも同じですよね。
なので、結論は普段の生活でも食事をしっかり管理すれば問題ないということになります。
今回は食事制限をしてリバウンドしてしまう原因をまとめています。
内容も少し難しくなっています。
リバウンドしない為の方法や痩せる方法については書いてません。
リバウンドしない為の方法は別の記事にまとめていますので、これから痩せたい人はコチラの記事が最適です。
▶▶ 食事制限ダイエットでリバウンドしないために読むべき記事
それでは、本題に入ります。
入院によって痩せた人におこりやすいリバウンドとは?
入院して痩せても、結局は太ってしまう?!キーワードは
- 代謝の低下
- ホメオスタシス
- レプチン抵抗性
- セットポイント
- 人間の本能
ひとつずつ確認していきましょう。
入院によって起こる。代謝の低下によるリバウンド
心理学者で肥満研究者のゲイリー・フォスター博士によると体重が10%減ると、代謝は11~15%減ると言われています。
なぜ?ダイエットする(痩せる)と代謝が低下するの?
過度な食事制限
によるダイエット
⇓
身体にはいってくる
エネルギーが減少
⇓
少ないエネルギーで
生活できるように調整
⇓
省エネモード発動
(基礎代謝の低下)







他の要因としては、運動を伴わないダイエットでは一緒に筋肉も落としてしまう為に代謝の低下を招きます。
しかも食事制限を解除すると。代謝が低下しているので、いままで以上に太りやすい体質に!
短期間の減量は太りやすい?ホメオスタシスとは


日本語では恒常性(コウジョウセイ)と言われ
生物および鉱物において、その内部環境を一定の状態に保ちつづけようとする傾向のことである。
一般的には1ヵ月で体重の5%が減少するとホメオスタシスが活発になると言われています







急激なダイエットを潜在意識は異常な状態と判断するんだ!
太っている人はなぜ痩せない?レプチン抵抗性とは
レプチンは脂肪細胞でつくられ、強力な飽食シグナルを伝達する。更にエネルギー消費を増大し、肥満の抑制や体重増加の制御の役割を果たすホルモンである。
レプチンは脂肪細胞でつくられる。
だから、脂肪が増えればレプチンも増えるんです。
え?太ってる人ほど少食になるってこと?
あなた自身はどうですか?
なぜ、そのような矛盾がおこるんだろう。
レプチンの不思議な性質
- 脂肪が増えるとレプチンも増える。信号を発信することにより、肥満の抑制・体重増加の制御をおこなう。
- レプチンが多すぎる(脂肪が多すぎる)と、肥満の抑制・体重増加の制御をしっかり行わない
簡単に言うと、太っている人ほど肥満の抑制が難しくなるってこと。
理由は諸説あるんだけど、レプチンが多すぎると信号を受け取る側が正常に作動しなくなるなどがあるみたい。
入院して痩せても太ってしまう。セットポイントとは
無意識が設定している
理想体重
神経科学者のサンドラ・アーモットによると
- 無意識が空腹感やカロリー消費において、サーモスタットの様な働きをしてい
- セットポイントは4キロ~7キロの幅がある
- セットポイントは上げるのは容易。下げるのは困難
- 一定期間、最高体重をキープしてしまうとそれがセットポイントとなる
- 短期的に体重を下げても、セットポイントは変わらない
※サーモスタットは温度を一定に保つ為の装置
例えばエアコンを28度(これがセットポイント)に設定したら28度に近づけようと動作しますよね。これと似たような感じです。
ただ、人間の体重は一度セットポイントを60kgに設定してしまうと50kgに設定しなおすのが難しいという特徴があるのでやっかいです。
サンドラ・アーモット自身が行ったことは
【五感を使い、意識して食べること】
【身体の発する信号を理解する】
【空腹の時にこそ食事をとる】
【満腹になったらそこでやめること】
【食前、食後に身体がどう感じているか考える】







彼女もこれをできるようになるまで1年かかったみたい
ダイエットって考えをなくした方がうまくいくのかも!
人間は太りやすく、痩せずらい。人間の本能とは?
これは、誰もが体感的に感じていると思います。
なぜ、このようになっているのでしょうか?
人間の歴史は飢餓との戦いでした。
いまだに途上国では重大な飢餓の問題が残っています。ユニセフが2018年に発表した情報によると。現在でも飢えに苦しむ人々は8億2100万人にのぼります。
こと日本においても太平洋戦争で亡くなった軍人は230万人。そのうちなんと140万人は餓死であったと言われています。
また、現代に生きる私たちには信じられないかも知れませんが『第6回・世界価値観調査』で「この1年間で、十分な食料がない状態で過ごしたことがあるか」
を調査したところ日本でも20人に1人の割合で飢餓を経験したという統計が出ています。
私たちには無縁のように思える話ですが人間には潜在的に餓死への恐怖が刻みこまれているのです。
そして、この飢餓への恐怖こそがダイエットの宿敵でもあるのです。
私たちの無意識は食料がある時には体重を増やすことによって、次の飢餓に備えるようにプログラミングされているのです。
入院しても太ってしまう?!食事制限でリバウンドしないようにするには。


食事制限でリバウンドしない為には、、、
- 急激な減量はリバウンドの原因
- 過度な食事制限は人間の思考に逆らった方法
- 運動を伴わないダイエットは基礎代謝が下がる可能性が大きい







じゃ、これをやらない様にするのが成功のカギだね!
具体的には、、、
- ダイエットは長期的に考えること
- 身体に適切なタイミング・食事量を理解し、味わいながら食べること
- 代謝を下げないように身体を動かすこと
入院して太ってしまわないようにするには、、、
退院後に入院前と同じ食事をすると太る可能性大!
もともと痩せていた人が入院後に太ってしまう、、、
入院生活で代謝が落ちてることを考慮して食事を考えましょう。
入院生活で筋量が落ちて代謝が低下してるかも?
これは、入院の期間や状況により大きく変わります。運動ができない環境では筋肉が落ちるので代謝が下がる傾向があります。筋トレで基礎代謝を高めると効果あり。
病院食はしっかり計算されています。完食しても先ず、太らない。
入院生活で太ってしまう理由の多くが、間食です!差し入れなどでもらったものを食べ過ぎないようにしましょう。







すごく、当たり前の話ばかりでごめんなさい。
ただ、やっぱり当たり前のことを当たり前にやることが秘訣です!
ダイエットに近道なし‼