
ご自宅でiPhoneのWi-Fiが遅くてイライラするという相談を受けることが多々あります。
このような状況で悩んでいる方も多いと思いますので、原因と解決策を考えていきましょう。
iPhoneでネット(Wi-fi)が遅い原因と解決策
今回は、ご自宅で固定ネット回線を利用しWi-Fiルーターをご利用されている場合を対象としています。
公衆Wi-Fiや社内Wi-Fiは想定していません。
iPhoneでWi-Fiが遅い原因
Wi-Fiが遅い原因は大きく分けて2つに分類できます。
- iPhoneに問題がある場合
- Wi-Fi環境に問題がある場合
先ずは、iPhoneに原因がある場合から解説していきます。iPhone側の問題の場合も2つのパターンに分類できます。
- Phoneの設定の問題
- iPhoneの故障
これから上記のパターンごとに解決策を解説します


他のスマートフォンやデバイスではWi-Fiの速度が出ているのに、iPhoneだけ遅いという場合にはiPhoneに原因があるのではないかと考えられます。
ご自宅にある各デバイスからFast.comというサイトで速度の計測をしてみてください。
※Fast.comはNettflixの運営するサイトなので安心して良いと思います。
各デバイスの速度を計測してみて、iPhoneだけ速度が遅かった場合のみiPhoneが原因である可能性が高いです。それ以外の場合はIphoneの設定の項目は飛ばしてください。
また、Wi-Fi利用機器がiPhoneしかない場合は念のため設定の確認をお勧めします。
iPhoneの設定が原因の場合
わたしの経験上はiPhoneの設定が問題でWi-Fiが遅いということは、ほぼありません。
落としてしまった場合などにWi-Fiのアンテナが破損してしまいWi-Fi接続が出来ない状況は何度も経験していますが、つながるけど速度は遅いというケースは稀です。
一時期はiPhoneのバッテリーが劣化すると処理速度が極端に落ちるなどとの話題もありましたが、こちらも設定でどうにかなる問題ではありません。
これは主に繋がらない場合の対策にはなるのですが、iPhone側で試す手順としては
- Wi-Fiを接続しなおす
- iPhoneの再起動をする
- ネットワーク設定のリセットをする
これでも改善しない場合やはアップルサポートへの問い合わせを推奨します。
Wi-Fi環境に問題があり、速度が遅い場合
iPhoneのWi-Fiが遅い場合はだいたいWi-Fi環境に問題があります。それでは対処方法を確認していきましょう。


ご自宅に有線接続できるデバイスががある場合
固定のネット回線を利用してWi-Fiを使っている場合には、ご自宅にWi-Fiルーターや無線LANカードなどでWi-Fiを飛ばしていると思います。
パソコンなどをお持ちの場合は、有線接続で確認することで原因の特定が可能です。
先ずは現状を確認します
①各機器からFast.comへアクセスをし速度を計測する。
各、機器ごとに測定した結果のメモをしてください。
パソコンが無線で接続できる場合は無線で接続し確認してください。
ここで、機器により速度の違いがあるのかを確認します。特定の機器のみ遅い場合は機器側の問題の可能性があります。
①のテストの結果からわかること
先ず、①のテストで特定の機器のみWi-Fi接続が遅い場合は受信する機器側の問題が考えられます。
また、各機器の場所が離れている状態でチェックした場合はWi-Fiルーターの設置場所が原因の可能性もあります。
Wi-Fiルーターの置き場所により電波環境が改善する場合も多いです。別の記事で解説します。
②有線での速度を確認
基本的なご自宅では下記の図のようにWi-Fiルーターが接続されていると思います。


ONU(モデム)というのはNTTとかauとかの記載がある場合が多いですね。その機器に購入もしくはレンタルしているWi-Fiルーターを接続していると思います。
このような接続の場合は先ず、Wi-Fiルーターと有線接続をしてください。


接続をしたら、有線状態での速度チェックをします。
②のテストの結果からわかること
②のテストでWi-Fiルーターと有線接続をした結果。有線の速度が速く、無線と大きな差があった場合はWi-Fiルーターが原因の可能性が高いです。
そもそも無線機能の性能が弱いことや無線機能の故障が考えられます。
また、無線と有線で速度があまり変わらない場合はWi-Fiルーターの性能が悪いことも考えられますが、そもそもの回線速度に問題がある場合があります。
③直接ONU(モデム)に接続し速度を確認
有線で接続できる機器をWi-Fi-ルーターではなくONU(モデム)に接続してください。
ONU(モデム)には基本的にLANと言われる差込口が複数ついています。もしLANが余っていない場合は一時的にWi-FiルーターをLANから抜くなどの方法で対処してください。


接続をしたら、ONU(モデム)への有線状態で速度チェックをします。
③のテストの結果からわかること
②のWi-FIルーターに接続したテストの結果と③のONU(モデム)に接続したテストの結果を比べて、③の場合の方がかなり速かった場合はWi-Fiルーターが原因の可能性が高いです。
②と③の結果に大差がなかった場合は回線がそもそも遅いということが原因の可能性が高くなります。
はてな
遅い、早いの目安は集合住宅と戸建てで大きく異なります。現在わたしは集合住宅に住んでいます。集合住宅でNTT回線をご利用の場合は光配線方式とVDSL方式という2つのパターンがあります。わたしの住んでいるマンションはVDSL方式のマンションでネット回線が遅い部類の建物に住んでいます。しかし、ネットの速度に特に不満はありません。パソコンとスマホで速度テストをしてみた結果がコチラです。
デスクトップパソコンで試した結果


スマホでチェックした結果


かなり良い結果が出ています。
本来VDSL方式というのは上限が100Mbpsなので88Mbpsでればかなり良い結果だと思います。
何台もの機器を同時接続して使う状況だと、物足りないかもしれませんが。一般人が日常的に利用するなら最低20Mbps~30Mbpsくらいあれば問題ないと思います。



夕方から夜の時間帯がすごく遅くなるなど…
そのあたりは回線事業者を変えることにより改善できる場合があります。
「iPhoneでWi-Fiが遅い」のまとめ
iPhoneが原因の場合
iPhoneが原因ということはほぼない。
上記の方法を試してもダメな場合はアップルサポートへ
Wi-Fiルーターが原因の場合
- Wi-Fiルーターの置き場所を変える
- Wi-Fiルーターの接続先を変える
- Wi-Fiルーターを買い替える
①②の改善策は劇的な改善をもたらすことは難しいです。③に関しては現在ご利用中の環境によって選ぶものが大きくかわります。
これらに関しては別の記事でまとめます(少々おまちください)
ネット回線が原因の場合
ネット回線が原因の場合は基本的にはネット回線やプロバイダを変える以外に方法はありません。
例外としては昔からながいこと利用されている場合はプランの変更等によって改善できる場合があります。
例えばiPv6対応プロバイダなのにiPv4で契約しているや、ADSL回線を利用している場合などです。
ネット回線を変更する場合に選ぶべき回線は、現在ご利用中の回線やご利用の用途、地域により異なります。
ネット回線の切り替えを考えているがよくわからないなら「光回線の無料相談」から相談して頂ければ、できる限り良い方法を提案させていただきます。
選ぶべき回線については、今後比較コンテンツ等を増やしていく予定です。現状は個別に無料相談で対応します。
最後まで読んでくれてありがとう。また